株式会社afterFITは、無人の発電所内で点検・監視業務が実行できる全自動ドローンを栃木県那須町芦野にある発電所に導入しました。
レベル3(目視外・補助者なし)飛行での運用により、更なる省人化を目指すといいます。
全自動ドローンはすべて東京本社から遠隔で操作可能なため、現地には操縦者や補助者は不要です。
本社のパソコン画面上で飛行開始のボタンを押すと、ドローンはあらかじめ設定された点検ルートを飛行。
赤外線カメラで太陽光パネルを撮影し、DroneNest(充電ポート)に戻ります。
1回の点検時間は20分程度で、充電は60分で完了するとのことです。
また、自社で画像管理・発電所の異常レポートを作成するシステムを保有しており、取得画像をクラウド経由で連携できるという強みもあります。
さらに、防犯システムとの連携も可能です。
監視システムが異常検知した場所へドローンを飛行させて現状を確認し、侵入者を発見した場合は警報を発します。
今回のドローン導入は、保守コスト削減と高齢化による技術者不足という課題解決が理由とされています。
また、国内にて発電所内の銅線盗難が多発しているという現状もドローン導入にいたるきっかけといいます。
盗難被害に遭うことで、銅線交換のための直接的コスト増だけでなく、修理・交換が済むまでの間は発電量が低下するというデメリットを被ります。
そこで同社は全自動ドローンの運用を開始。
実用化に向けて費用対効果を意識した結果、DJI製の汎用機を活用した全自動飛行点検プログラムと自社システムとの連携を実現し、機材やプログラムのコストを半分以下に抑えました。
(画像引用:https://afterfit.co.jp/news/press220218.html)