JR東日本などの5社は、ドローンによる有人地帯でのフードデリバリー実証実験を実施しました。
今回の実験はJR東日本、KDDI、ウェザーニューズ、Terra Drone、日本航空の5社が東京都の公募に対して提案した「東京都におけるドローン物流プラットフォーム社会実装プロジェクト」に基づいて行われたものです。
実験は11月20日、複合施設「ウォーターズ竹芝(東京都港区)」で実施されました。
はじめに施設内のレストランで作られた料理を乗せたドローンが4階のテラスから飛び立ち、およそ50メートル離れた1階の広場を目指します。
買い物客でにぎわう施設を安全に飛行できるように設定されたルートを、GPSや画像認識の技術活用しながら飛行するドローン。
離陸からおよそ2分後に料理を客のもとへ届けました。
人や建物が密集している都内での実証実験は初めての試みとなり、子どもを連れて参加していた母親は「料理も崩れていなかったし、特別な経験になりましたになりました。こうしたサービスが増えれば楽しいと思います」と話しました。
来年度には、航空法の開始絵により有人地帯での目視外飛行「レベル4」が可能となる見通しです。
JR東日本などは、新たな制度も見据えながら安全性を検証していきたいとしています。
JR東日本 事業創造本部の尾俊彦マネージャーは、「『レベル4』が実現すれば飛行の見張りにかかるコストをどれくらい抑えられるのかなどを検証し、ビジネス化の検討を進めたい」と話しました。