茨城・大子清流高 全国初の授業でドローン資格取得

更新日: 2021.12.31 公開日: 2021.12.31
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茨木県立大子清流高の農林科学科森林科学コースの生徒6人が、10月22日にドローン操縦士資格取得のための最終試験に挑みました。

航行の授業でドローン操縦を学び、資格取得を目指すのは全国初の取り組みです。

ドローンを活用した林業について実践を交えながら学んできた生徒たちは、緊張した面持ちで練習の成果を披露し、全員が合格を果たしました。

林業では、ドローンを森林測量や苗木の運搬などに活用しており、人手不足の解消や作業の安全化・効率化につながることが期待されています。

県内で唯一、林業について学べる同校では2年前からドローン活用についての授業を開始していました。

同コースの3年生6人は本年度、講習団体「ドローン・スクール・カレッジ」による操縦講習を受け、国土交通省認定の資格取得を目指してきました。

また、本年度の取り組みには町の「将来の森林整備担い手育成事業補助金」を活用した他、現場の見学などにおいて林野庁のサポートも受けています。

同校体育館にて実施の最終試験に挑んだ3年生たちは、関係者が見守る中ホバリングや8の字飛行などの課題をクリアし、練習の成果を披露しました。

将来は林業に携わりたいという藤井直樹さん(18)は試験を終え、「ずっと練習を重ねてきたので、慎重に操縦できた。合格できて良かった」と話します。

同校で指導に当たる農林科学科主任の大津貴弘教諭は「生徒たちは夏休みも熱心に取り組み、成果が最高の形で発揮できた。林業の新たな担い手に育ってほしい」と期待を膨らませました。