都市高速の橋梁点検に2機種のドローンを活用 ドコモと首都高技術

更新日: 2021.06.13 公開日: 2021.06.25
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6月1日、株式会社NTTドコモと首都高技術株式会社は「2019年度より実施した共同研究の末に、ドローンを活用した橋梁点検技術を確立した」と発表しました。

両社によると、都市高速道路の橋梁は人口密集地帯かつ海上など離発着場所から限られる飛行環境であるため、ドローンを用いた点検が難しかったとのこと。

 

そこで、大小2機種のドローンを併用するという手法を開発します。

大型のドローンには高精細カメラを搭載することで広範囲の撮影が可能。

予定のルートを自立飛行し、定期的なスクリーニング検査を実施するとのことです。

一方、小型ドローンは橋の入り組んだ箇所といった大型機では入り込めない場所を飛行します。

これにより、外側から見えにくい場所もくまなく撮影できるのです。

 

大型ドローンは、自立制御システム研究所が開発した「ACSL-PF 2」を使用。

ステレオカメラやLiDARを搭載している他、ライトを用いて点検前スクリーニングで活用可能な画像を取得します。

コガタドローンはSkydio製の「Skydio 2」で、上下に6つ搭載した魚眼レンズで360度障害物回避機能を持ち、90メートル程度の橋桁内部も撮影可能です。

 

撮影した映像や写真は、ドコモのドローンプラットフォーム「docomo sky」へ格納されます。

橋梁で撮影された写真や動画はGPS情報が取得しづらく撮影場所との紐づけが困難だったものの、「docomo sky」を活用することでそれが可能になると言われています。

これにより、異常のある箇所を効率よく発見できるとのこと。

写真は飛行ルートに沿った形で表示され、動画では確認必要箇所にコメントを付けることで効率的に点検前スクリーニングを行えます。

 

両者は今度、同様の手法を橋梁点検に用いるとともに運用の向上に取り組む姿勢を示しました。

 

なお、株式会社NTTドコモと首都高株式会社が締結している共同研究の概要は以下の通りです。

・共同研究名:ドローンによる定期点検前スクリーニング

・研究チーム:株式会社NTTドコモ、首都高技術株式会社

・研究実施場所:舞浜首都高管理地、荒川湾岸線、辰巳橋