空撮映像ばかりに注目が集まるドローンですが、ビジネスの現場においては、将来的にドローンを活用したサービスを生み出していこうとしています。そのため、現状としても活気を見せるドローン市場ですが、これからさらに成長していくことが予想されます。今回は今後活躍の場が広がっていくことが考えられるドローンサービスについて、まとめていきます。
今後の拡大が見込まれるドローンのサービス市場
現状としても活気を見せているドローン市場ではありますが、今後さらなる成長が予想されています。「ドローンビジネス調査報告書2018」によると、2017年度のドローン市場の規模は503億円となっており、前年度比の42%増と指摘されています。
さらに、この市場希望はどんどん拡大していくことが予測されており、2024年度には2,530億円に達すると予測されています。
現在、エンタメ分野での空撮だけではなく、農業や土木、インフラ点検などの分野でも活躍をしており、ドローンの小型化や性能の向上などによっては、山間部などへの物流や宅配といったサービスにも活用されることが予測されています。
ドローンの主なサービスを紹介!将来は自動飛行も可能?
現在のドローンの活用法として、代表的なものはやはり空撮ですよね。ヘリコプターなどでは撮影できないようなフレキシブルかつダイナミックな映像をカメラに収めることができるので、様々な用途に使用されています。
その範囲はエンタメ分野にとどまらず、調査・測量といった分野では3D解析などを可能としており、人が立ち入ることが難しいインフラ設備の点検などにも利用されています。納涼の分野では、農薬の散布に使用されていて、人の手を使わず、均一に農薬を散布することができます。
今後は、ドローンの性能向上などで自動飛行が可能になることにより、物流や宅配といった分野でもドローンが活躍することが予測されています。しかし、現状として、このような分野でドローンを使用するためには、法改正なども含めた検討が必要であることが指摘されています。
ドローンのサービスにはメリットとデメリットが共存
ドローンを活用したサービスのメリットとしては、人が足を踏み入れるには危険な場所でも行くことができるといった点や、人件費を削減できるなどが考えられます。人手不足や劣悪な労働環境の問題が指摘される物流や宅配といった分野では、今後ドローンの活用が急務であるとも指摘されています。
しかし、そんなドローンですが、メリットだけではなく、デメリットも存在します。例えば、長時間の稼働ができないという点、強風や悪天候に弱い、重たい物を運べないなどがあります。また、落下や衝突による事故の危険性も指摘されており、このような点に関しては、ドローンの性能向上と法改正が待たれています。
ドローンサービスの価格の相場とその内訳は?
ドローンが日常的なサービスに利用される未来が確実視されている中で、実際にそういったサービスを利用することを考えると、どれくらいの価格になるのでしょうか。
まだ、導入されていないものに関しては、予測はできませんが、ここでは、現在提供されている空撮映像の撮影サービスの価格相場を見ていきましょう。
ドローンでの空撮サービスの価格相場としては、業者や個人によって幅がありますが、個人の場合は、~50,000円程度といわれています。業者に依頼する場合は、50,000円~300,000円と幅があり、撮影技術のレベルに応じて価格が決まっているようです。
撮影にかかる費用の内訳としては、機材費、人件費のほかに、交通費、調整費、編集日、保険料などが含まれます。トラブルなどで、撮影がキャンセル、延長になった場合の予備日についても、料金が発生することがあります。