国宝松本城の周辺で2018年4月に入ってから、無許可でドローンを飛ばすことが相次いでおり、松本市では対策を行っています。
落下したドローンが貴重な歴史的建造物を損傷するおそれがあり、松本城管理事務所では、松本城公園内4カ所に日本語と英語で張り紙を行い、ドローンの飛行禁止を周知しようとしています。
目撃情報は早朝の時間帯などで市民からあり、昼間に外国人2人組が太鼓門の近くで飛ばしている場面を市の職員が目撃して注意しました。
今月に入って、目撃情報が相次いだことで、管理事務所は張り紙で飛行を控えるよう促すとともに、目撃した場合は情報の提供も呼び掛けています。
近年になって、松本城を訪問する外国人観光客が増えており、ドローンを飛ばせない場所であることを知らない場合もあると考えられ、英語の注意書きも掲示しました。
松本市では、都市公園条例で市営公園内での飛行を原則として禁止しています。研究目的や公的理由の場合は、松本城の周辺でも飛行を許可する場合はあるといいます。
その場合、国の許可が下りたうえで、市の条例に即して許可するか判断しますが、個人の趣味のような目的での飛行は許可しないとしています。
今までに、ドローンの落下で松本城の天守閣や門などが損傷した例はありませんが、管理事務所では「観光客が怪我をするようなことが起きては大変。飛ばすことは絶対に止めてほしい」と呼びかけています。