ドローン技術の発達により、自立飛行機能を搭載した高性能なドローンは、高い操縦技術を持たずとも、簡単に操縦することができるようになりました。しかし、ドローンを操縦する技術を身につけることは、安全に使用するためには絶対に必要です。
また、ドローンを楽しむ上で、ドローンレースなど高い技術を要求される場面も出てくるでしょう。この記事では、きちんとした操縦技術を身につけるためのドローン練習方法を紹介していきます。
練習には、高性能なドローンよりもホビードローンを使おう
phantomなどの市販されている中でも上位のドローンは、自立飛行機能により初心者でも安定した飛行ができます。
しかし、これらの高性能なドローンは、操縦の練習を行う際には適しているとは言えません。なぜなら、操縦者の技量に関わらず安定した飛行ができるため、自分の飛行技術がモニターできないからです。
また、操縦技術を伴わないまま飛行を続けてしまうと、万が一の場合にうまく対処ができず、機体を壊してしまったりすることもあります。
そこで、ドローンの練習方法としてオススメするのは、1万円前後で販売されている安価な小型のホビードローンを利用する方法です。
安価で小型のホビードローンには、自立飛行などの高度な技術が使用されてない場合が多く、操縦者の技量に大きく左右されます。これらをうまく扱うことができるようになれば、高性能な上位のドローンも簡単に扱うことができます。
また、上位のドローンよりも、比較的安価であるため、万が一機体をロストしてしまった時のダメージが少ないのもポイントです。
様々な飛行パターンでドローンを練習する方法を知ろう
ドローンの準備ができたら、ホバリングや色々な図形を描く軌道での飛行など、基本的なドローン飛行パターンの練習方法を完璧にして、操縦技術を身につけましょう。
安定した離着陸を身につけるためのドローン練習方法
自分で2カ所のポイントを決め、地面に目印を置くなどしてマークします。
その間を、離着陸を繰り返し往復します。これも高性能なドローンを使えば簡単にできますが、ホビードローンなどのドローンでは、コツを覚えるまではなかなかうまくいかない練習方法です。
定位置でのホバリングのためのドローン練習方法
離着陸をマスターしたら、定位置で静止させるホバリングを練習しましょう。
ホバリングは、ドローンを飛行させる上で最も基本的な飛行方法です。ホビードローンのバッテリーは10分程度の物が多いので、バッテリーが切れるぎりぎりまで同じ位置でホバリングができるように練習しましょう。
長い距離での離着陸の練習
ドローンを飛ばす際の距離感などを把握するために、長い距離を飛行させての離着陸練習を行いましょう。
地面に2カ所のポイントを作り、その間を25m程度に設定します。片方のポイントから離陸させたドローンをもう一方のポイントに着陸させる、という動きを複数回繰り返してください。
このとき、操縦者の立ち位置がコースに対して縦、横、斜め、と違う角度になるように動きながら飛行させましょう。これによって、色々な角度からドローンとの距離感を測れるように訓練します。
水平移動の練習
定位置でのホバリングや、離着陸ができるようになったら、次は高度を保ったまま水平にドローンを飛行させてみましょう。
このとき、離着陸の練習の時と同じように、地面にマークしてコースを作り、決められたコースを正確に飛行できるように練習しましょう。
自立飛行機能の無いホビードローンは、風の影響なども受けやすいため、状況に応じた適切な操縦が必要です。
まとめ
今回紹介した練習方法は、どれもドローンを飛行させる上で基本的なものばかりです。
これらは、高性能なドローンを使用すればとても簡単に飛行させることができます。しかし、その反面で、きちんとした技術を持たないまま操縦してしまったために、墜落させてしまってドローンを壊したり、重大な事故につながってしまったりする恐れもあります。
ドローンを飛ばす際には、事前にドローン練習方法をマスターし、操縦技術を身につけましょう。