ここ数年で急激に知名度が上がってきたドローン(無人航空機)。知れば知るほど奥が深いドローンを、もっともっと快適に安全に操縦出来たら気持ち良いですよね。
ドローンの飛行範囲は決まっていますが、「飛行可能な範囲がわかる見やすい地図があったら便利なのに」という声が多数あったのも事実です。そこで今回は、そのような声にお応えした、とても便利な地図「SoraPass」をご紹介いたします。
日本UAS産業振興協議会(JUIDA)とSoraPassとは?
■一般社団法人日本UAS産業振興協議会
一般社団法人日本UAS産業振興協議会は別名「JUIDA」とも呼ばれ2014年7月に発足した社団法人です。
2015年10月には日本初ドローン操縦士と安全運航管理者養成スクール認定制度を開始、
ドローンの発展支援と、無人航空機運航上の安全知識や操縦技能が高い人材を育成することを目的とした活動を行っています。
現在、日本国内にはJUIDA認定スクールが約130校あり、受講後は手続きを行うことによりJUIDA認定資格が取得出来る制度もあります。ドローン飛行のための申請書類などの手続きが簡単になり、大変便利です。
■SoraPass
SoraPassとは、日本初のドローン専用飛行支援地図サービスで、「計画から申請までの手順を省力化する地図」として、日本UAS産業振興協議会(JUIDA)と株式会社ゼンリン、ブルーイノベーション株式会社が共同開発をし2016年5月にオープンしました。
SoraPassで出来ることとは?
ここまでで、SoraPassはドローン専用地図ということは分かりましたが、一体どんな利用が出来るのでしょうか。
■「SoraPass」便利機能
SoraPassは無料で利用できる部分と有料の部分がありますが、飛行禁止区域が分かる部分は無料なので、とても助かる機能です。
地図上に赤く表示される部分が人口密集地なので、ドローンを飛行させてはいけません。緑色で示されたものが空港となりますので、空港の半径10㎞以内も飛行禁止区域となります。
その他にも危険区域と言われる「発電所」や「石油コンビナート」なども把握できるようになっており、簡単に危険区域が判断できるため、今後ますます利用が広がっていくと思われます。
SoraPassをもっと使いこなしたい!
有料で申し込むことによって、地図のさらなる高機能を使用することが可能となります。
■「SoraPass」有料機能
「ライトプラン」は月4,800円、「スタンダードプラン」は月19,800円の有料プランとなり、気象情報や三次元地図、申請書や報告書の作成サポートが利用できます。
・3次元地図情報が閲覧可能
今まで平坦な地図だったものが見やすい3次元地図となって閲覧可能となります。複数の飛行禁止区域が違った高さで表示されるなど、一目で確認が出来るため、航空法で規制のある200g以上のドローン飛行にもこれならしっかり役立ちます。
・飛行申請サポート
費用を支払えば飛行許可・報告書の申請を行ってもらえるサポートです。自身でドローンをお持ちであれば、機体情報登録を行っておくことにより、ドローン飛行許可申請などが簡単に行えます。
行政書士から飛行許可申請をしてもらうことも可能ですが、こちらは少し高額のようですので、必ず申し込み時に確認をしましょう。
・天気予報情報
天気予報情報はドローン飛行には必須である気象予報はもちろんのこと、風向きと風速も飛行高度ごとに調べられる便利な機能があります。
飛行高度、50m、75m、100m、125m、150m、200m、250m、300mと詳細に分かれており、更に日の出と日の入りなども確認可能です。
このようにドローンの世界は日々、目まぐるしく進化し続けています。今後「SoraPass」の利用が広まっていくことで、安全確保と国内事業の発展に期待が持てそうです。