ドローンの空撮を仕事にするには?ドローン操縦士になる方法と業務内容

更新日: 2018.07.06 公開日: 2018.01.22
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ドローンがさまざまな産業分野でさかんに活用されていることはご存じでしょうか。こうした業界全体の盛り上がりを受け、「ドローンに関わる仕事がしたい」と考えている方も少なくないでしょう。

ですが、まだまだドローンビジネスは黎明期ということもあり、実際にどういった仕事ができるのかがハッキリとわからない状況でもあります。たとえば、ドローン空撮の仕事といっても、PVなどの映像提供以外に、具体的にどのような仕事があるのでしょうか?

本記事では、空撮などのドローンでの仕事をしたい方向けに、「ドローン操縦士」の業務内容、操縦士になる方法を解説します。

目次

ドローン空撮を仕事にするには?

どこまでを「空撮」とするかにもよりますが、ドローンを使った空撮は、産業分野で非常に幅広く活用されています。

空撮と聞いて最初にイメージするのは、多くがCMやPVなどに使われる映像の撮影だと思いますが、実は測量用の航空写真の撮影や公共インフラの検査・点検など、その業務内容は多岐にわたります。

その中でも、ドローン空撮を仕事にする人、いわゆる「ドローン操縦士」は、大きく分けて以下の2つの業態であることが多いようです。

・測量技術者やドローンインストラクターとして勤務
・フリーで映像制作を請け負う

現在、企業に勤め、業務の一環としてドローンを操縦する操縦士の需要が高まっています。それぞれ、詳しくチェックしていきましょう。

 

測量技術者やドローンインストラクターとして勤務

建設現場などで、地形の3Dデータをつくるために撮影する航空写真は、現在ではドローンがその役割を担い始めています。航空機と比べて、低コストで素早く、低空から高解像度の写真が撮れるためです。

測量技術者の求人は比較的多く、ドローンに詳しい新たな人材の需要が高まっていることがわかります。スキルがなくとも、一からドローン操縦や測量技術・3Dデータ処理のノウハウを学べる企業があるようなので、確かめてみるとよいでしょう。

 

フリーで映像制作を請け負う

ドローンで空撮の仕事がしてみたい場合、フリーで映像制作を請け負うという道もあります。ドローンを用いた空撮映像は、街や施設のPRに向いているため、そうした方面からの依頼が多い傾向にあります。

ただし、ドローンの空撮に関する仕事は、測量やインフラ点検などと比べてシェアはまだまだ少ないので、専業でやっていくならそれなりのスキルと実績が重要視されるでしょう。

 

ドローン空撮を仕事にするのに資格やスキルは必要?

2017年12月現在、仕事でドローンを使うのに資格は必要ありません。国内では、まだ「ドローンの国家資格」は登場していないためです。

一方で、民間資格はいくつかあり、持っていると就職に有利になるといった利点はありますが、今のところ資格がなくとも趣味・仕事問わずドローンを使うことは可能です。

ですが、例外もあります。ドローンは送信機が送る無線電波を用いて操縦しますが、一部の産業用ドローンには、「5.7GHz」の周波数帯が使われていることがあります。この周波数帯に限っては、ドローンに限らず利用するのに「第三級陸上特殊無線技士以上の資格」が必要です。

詳しくは総務省のホームページに掲載されていますので、無線電波の種類についても理解を深めておくと良いでしょう。

http://www.tele.soumu.go.jp/j/sys/others/drone/
参照:総務省 電波利用ホームページ

 

まとめ

ドローンで空撮などの仕事にするには、「測量技術者やドローンインストラクターとして勤務」または「フリーで映像制作を請け負う」のふたつがポピュラーといえます。前者よりも後者のほうが、当然求められるスキルが高くなりますので、入念な下準備は重要です。

ドローンで空撮を仕事にするのはなかなか難しいものの、ドローン操縦に携わるのであれば、まだまだ圧倒的に人手が足りない状況です。ドローン空撮ビジネスを志すなら、まずは足がかりとして、就職などでステップアップを図るとよいのではないでしょうか。