ドローン物流事業を手掛ける香川県のベンチャー企業「株式会社かもめや」は2021年6月3日、香川県三豊市本土と粟島を結ぶドローン物流航路を同年8月に開設すると発表しました。
期限のある実証実験とは異なり、長期定期航路としての運用を開始する予定とのことです。
ドローンが三豊市本土から瀬戸内海を越え、離島の住民に食料や日用品などの荷物を届けます。
海を越えるドローンの長期定期航路は、世界初とのこと。
<サービスの利用イメージ>
①午前中に粟島住民が欲しい商品を注文する
②同日午後、ドローンが三豊市本土から粟島湊へ荷物を配送。
配送完了後は自動で本土に帰還する。
③粟島に荷物が到着後、島側のかもめやスタッフが住民の自宅まで届ける。
運行距離は往復約8kmで、原則毎日運航します。(悪天候時には運航を休止する場合あり)
なお、機体は日本各地で多数のドローン物流実績のある「純国産」の産業ドローンを採用。
安全かつ安心の運航を実現できます。
粟島は、香川県三豊市に位置する詫間港の北西4.5kmの海上に浮かぶ離島です。
穏やかで温暖な気候と豊かな自然が魅力の島ですが、1987年(昭和62年)に90年間続いてきた国立粟島海員学校が閉鎖されてからは過疎化が進んでいます。
粟島を含め、有人離島のほとんどは人口減少および高齢化により物流や医療のあり方などに関する様々な問題を抱えています。
今回の長期定期航路の開設は、粟島に暮らす人々の生活利便性を上げるだけでなく、他の離島の人々にとっても物流問題解決への希望となるでしょう。
<株式会社かもめや概要>
会社名:株式会社かもめや (KAMOMEYA Inc.)
本社所在地:香川県高松市林町2217-44 ネクスト香川
設立年月日:2016年4月
役員:代表取締役 小野 正人
取締役 八木 俊則
社外取締役 真鍋 康正
株式会社かもめやは、主要事業として陸・海・空の無人物流プラットフォームおよびインフラサービスを展開しています。
また、注力事業のひとつとして離島の生活に革命を起こすことを目指しドローン物流サービスも展開中。