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クジラの”鼻水”を採取するドローン

現在クジラは環境汚染、釣具に絡まってしまう、海洋酸性化や海水温上昇など、無数の脅威に晒されています。それらの脅威がどのようにクジラに影響しているのか調べるため、研究者たちはドローンを使ってクジラの”鼻水”を採取・調査しています。

 

クジラは水面近くで呼吸をする時、頭頂部にある鼻孔から鼻水を吹きます。これが潮吹きと呼ばれるもので、この潮を呼気凝縮液といいます。クジラが毎日大量に噴出する呼気凝縮液には、DNA、ストレスホルモンや妊娠によって分泌されるホルモン、微生物などが含まれていて、解析することでクジラの健康を測ることができるのです。

 

クジラ保護のための活動をしているNPO団体「Ocean Alliance」は、マサチューセッツ州のオーリン・カレッジと共にクジラの呼気凝縮液採取用のドローン「SnotBot」を開発しました。Snotは英語で鼻水という意味です。

 

SnotBotの上部にはペトリ皿が取り付けられていて、クジラの鼻孔の上まで飛行し、潮吹きの度に呼気凝縮液をペトリ皿に採取します。この方法なら遠くからドローンを飛ばすだけ済むため、体の大きなクジラを苦労して捕獲したり、ボートでクジラに近づいて怖がらせたりする必要がありません。また、非常に経済的でもあります。10年前は20,000ドル以上必要だったクジラのデータ収集が、1台たった1,000ドルのドローンで出来てしまうからです。

 

ドローンを用いた同様の研究はオーストラリアでも行われています。呼気凝縮液からクジラの肺に生息するウイルスを分析したところ、2種類のウイルスが新しく発見されました。

 

クジラは生態系の中で重要な役割を果たしています。クジラを保護することは、クジラのためだけでなく地球全体の環境を守ることに繋がるのです。

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