無許可のドローン飛行で電車事故を起こした男が有罪判決 シンガポール

シンガポールで、ドローンを許可なく飛行させた軍人、Homen Wong氏の有罪が確定しました。Wong氏が飛行させていたドローンは2018年2月、LRTセンカン駅付近で電池切れのため線路に着陸し、電車を緊急停止させました。この事故で、電車が損傷したり、運行が長期間停止されることはありませんでしたが、公共の人々及び財産を危険に晒したとして罪に問われていました。

 

Wong氏は21歳で、事件当時はナショナルサービス(兵役制度による軍事訓練)を受けている最中でした。LRTセンカン駅付近での飛行以外にも、軍用飛行場のセレター空港、パヤ・レバー・エアー・ベースの周囲5キロ以内を許可なく飛行させたことについても、今後裁判が行われる予定です。

 

Houston Johannus検事は、Wong氏が使用したドローンはDJIのMavic Proで、LRTセンカン駅の隣の空き地で度々飛行させていたと話しています。シンガポールでは、ドローンを飛行させる際は条件によってはCAAS(シンガポール民間航空庁)から許可を得る必要があります。ドローンの総重量が7キロ以下で、高度200フィート以下を運行し、飛行場や空軍基地などの制限エリアが5キロ以内にない場合は許可は必要ありません。高度200フィート以上、制限エリアの5キロ以内を飛行させる場合は「クラス2アクティビティ」の許可が必要です。Wong氏の場合は「クラス2」の許可を得ていなくてはなりませんでした。

 

Johannus検事はさらに、「Wong氏が仮にCAASから許可を得ていたとしても、線路内にドローンを着陸させたら大問題だ」と話します。ドローンの飛行が許可される条件の中には、バッテリー容量から分かる最大連続飛行時間の85パーセント以上の時間を飛行させないこと、公共交通機関や緊急車両を妨害しないこと、人々を危険に晒さないことが含まれています。

 

Wong氏はこの日、駅に出入りする電車の写真や動画を撮るため、線路の上空50メートルほどでドローンを飛行させていました。Johannus検事によるとWong氏はバッテリー残量が充分であるか確認していなかったため、バッテリーが切れる直前にドローンが自動で着陸し、それが線路の上だったということです。

 

ドローンは線路に着陸したあと電車と衝突しました。Wong氏は駅員にドローンを回収するように頼み、1週間後に返却されています。その後Wong氏は「電車事故から生還したドローン」と題して事故の動画をYoutubeに投稿し、逮捕につながりました。

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