ドローンを使ってクジラの体重を測る アメリカとデンマークの共同研究

2019年10月1日、デンマークのAIAS(Aarhus Institute of Advanced Studies)と、アメリカ・マサチューセッツ州のウッズホール海洋研究所の2つが率いるチームは、イギリス生態学会にドローンを使ってクジラの体重を計測する方法を発表しました。論文は、学術誌「Methods in Ecology and Evolution」に掲載されます。

 

海を泳いでいるクジラを体重計に乗せるわけにはいかず、これまで、クジラの体重を測ることは、簡単なことではありませんでした。

 

そのため、クジラの体重を調べている研究者たちは、座礁したクジラや、死んだクジラを使って体重を計測してきましたが、そういったクジラの体は膨張していたり腐っていたりするため、正確な体重を知るのは難しいのです。

 

しかし、この度発表されたドローンを使う計測方法では、生きて泳いでいるクジラの体重を、より正確に計測することができるといいます。

 

研究者たちは、ドローンによってアルゼンチン沖を泳ぐセミクジラの姿を空中写真で捉え、写真から体積や体重を計測する方法を開発しました。アルゼンチン沖が選ばれたのは、海水の透明度が高いため写真が撮りやすく、またクジラを含む海の生物が数多く生息しているからです。

 

このドローンによる写真でクジラの体重を計測するアプローチは、体重を計測するのが難しい他の大型海洋生物にも応用することができます。長期間にわたる海洋生物の体重、ひいては健康についての追跡調査は、生態系の研究や環境保護の大きな一助になることでしょう。

 

論文の共同著者である、ウッズホール海洋研究所の生物学者、Michael Moore氏は、「海を元気に泳いでいるクジラの体重を測ることで、慢性的なストレス要因が彼らの生存や繁殖能力にどのような影響を与えるか知ることができるでしょう」と話します。

 

チームは、マサチューセッツ大学アマースト校の非営利イニシアチブで、生物のデジタル3Dモデルを作成している「Digital Life Project」と組み、セミクジラのフルカラー3Dモデルを作成しています。3Dモデルはこちらから見ることができます。

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