徳島県那賀町、3Dマップ駆使した孤立集落へのドローン配送実験実施へ

更新日: 2018.09.04 公開日: 2018.09.04
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「日本一ドローンが飛ぶ町」をスローガンに「とくしまNAKAドローンの日」を制定するなど、ドローンによる町おこしを狙う徳島県那賀町ではこの度、3Dマップを元にドローンを自動飛行させ、災害時に孤立した集落へ救援物資を届けるための実験を、2018年度中に行うようです。

7月の西日本豪雨において那賀町では4世帯が孤立。今後同様の災害時、土砂災害の発生場所によってはさらに多くの孤立世帯が出ることが危惧されています。

今回の実験が成功し、3Dマップによる配送網が確立すれば、大雨以外でも地震をはじめとした各種災害時に対応可能となり、町全体の物流網にも好影響となることでしょう。

今回3Dマップを採用したのは、従来の平面的マップでは電線や樹木などの障害物が把握できず、衝突・墜落の恐れがあるため。2018年度はモデル地区として1集落のマップを作成する予定です。実験を通して実用性が確認されれば、作成対象地域を広げていくとのことです。

現在世界的に自律飛行ドローンによる配送実験が多く行われていますが、3Dマップを利用した実験はあまり例がなく、国内でも珍しい取り組みになることでしょう。

(画像引用:http://nakadrone.com/)