ドローンで農業を効率化!ニュージーランドにあるハイテク農家の工夫

タラナキ地方はニュージーランド北島の西海岸にあり、ニュープリマスを中心地とする地域です。人口10万人ほどの小さな街で、酪農を行っている農家もあります。農業が盛んなこの町では、近年、作業の一部にドローンを使用する先進的な取り組みが行なわれています。

ニュープリマスで酪農を営む農業事業主のひとり、ヘイデン・ファウルズ氏は、ドローンを使った革新的な農業を営んでいます。中心市街地から南に12キロ離れた場所にあるのが、ファウルズ氏の農場です。ファウルズ氏はドローンを農業に取り入れることによって大幅な時間の節約になったと述べています。

ファウルズ氏の農場には起伏の激しい牧草地が多く、2輪のバイクで走るには危険な場所もあります。雨の日には地面がぬかるみ、特に危険です。ファウルズ氏は農業にドローンを取り入れることによって、作業能率を向上させることに成功しました。

乳牛が群れで移動する場合、しばしば数頭の牛が行列から離れてしまいます。それにより、牛の行列が乱れてしまい、牛舎まで戻らなくなってしまう事があります。ファウルズ氏は、実に188頭にものぼるホルスタイン種の牛たちを管理しなければならず、これは極めて大変な仕事です。

ファウルズ氏の農場には二つの牛舎があります。一つは牛たちが眠る場所で、もう一つは搾乳をする場所です。この2つの牛舎は離れており、牛たちは毎日この2つの牛舎を往来しなければなりません。

牛舎の自動ゲートは毎日午後2時50分に開きます。その後、ファウルズ氏の農業用ドローンは出ていった牛たちを追尾し、監視を開始します。ファウルズ氏によると、農業用ドローンを導入したことによって、1日あたり平均で40分から1時間もの時間が節約できるようになったということです。

「以前は牛たちを導くために丘の上を歩き回る必要があったが、今では農業用ドローンを通して牛の群れがどのような状況にあるかを常に監視できるので、早めに牛の病気や脱走に気づくことができる」とファウルズ氏は述べています。

農業用ドローンが牛たちに与える影響についても問題はなく、ドローンに驚いて牛たちが脱走してしまったなどという事は起こっていません。ドローンは地上から約100メートル上空を飛行するので、民間航空機への影響もなく、常に操縦者の目が届く範囲にあります。もっとも、早朝など周辺が薄暗い場合は、安全のため農業用ドローンの使用を控えます。

「農業用ドローンを導入したことで、険しく危ない道を歩いて牛たちを誘導する必要がなくなるだけでなく、ガソリンの節約にもなる」とファウルズ氏は述べました。

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