Matrice 600について
Matrice 600は中国の大手ドローンメーカーであるDJIの製品です。DJIのドローンの中でも特に産業用に活用することを念頭に開発されたもので、重い荷物も運べるパワフルな機体です。
カメラは別売りですが、多様なカメラが搭載可能なので用途に合わせたものが使用できます。一眼レフのRonin-MXとも互換性があるように、カメラの性能を選べばプロフェッショナルな空撮映像の撮影にも活用できるでしょう。
送信機チャンネル拡張キットに対応しており、ニーズに合わせて必要な機能を追加したりカスタマイズしたりして、その分野に合わせたドローンにできることも大きな特徴です。6個のバッテリーで電力供給を行ない、万が一、その中の1個に不具合が生じても手元のスイッチでオンオフ切り替えることでドローンの飛行を持続させます。
2016年に発表されて以来、発売から数年が経っても注目されており、耐久性が高く汎用性のある機体は、ドローンの産業発展に貢献するものであるといえるでしょう。
この機種のオススメポイント
1.最大積載重量6.0kgのパワフルな機体
6つの力強いローターで最大6.0kgの重さに耐えることができます。これによって荷物を運ぶだけでなく、様々なタイプのカメラを搭載できるので高性能カメラでの空撮を可能にします。大型シンバルの装着に対応しているのでRonin-MXを始めとしたMOZA GuruやZENMUSE など多様なカメラを装着できます。格納式のランディングギアで360度撮影可能で画質だけでなく、様々なアングルのクオリティの高い映像を撮れるでしょう。
2. A3フライトコントローラ―による安定性のある飛行
新しいフライトシステムであるA3フライトコントローラ―特徴の1つはGPSが届かない場所でも安定した飛行ができることです。また、積載量から飛行に必要なパラメーターを自動調整することで、正確かつ効率的な飛行を行ないます。
3.用途に合わせて様々なカスタマイズができる
カメラを変えられるだけでなく、フライトシステムの追加で活用する分野に合わせたカスタマイズが可能です。例えば、衛星測位システムであるGNSSと慣性計測装置であるIMUの追加キットを使用すれば、3つのセンサーのデータを比較する診断アルゴリズム機能を搭載したA3 Proにアップグレードして、より精度の高い飛行が実現します。
4. ソフトウェア開発キットとの互換性で活用の幅が広がる
DJI GOアプリのサポートも対応していますが、ソフトウェア開発キットであるDJIオンボードSDKやモバイルSDKとの互換性もあります。一つの枠にとらわれず、産業活用の用途に合わせて様々なアプリケーションを開発できます。