当然ですが、ドローンを製造するにはさまざまな部品が必要になります。実は世界の有名なメーカーも、日本製の部品を使っていることを、あなたは知っていますか?発展し続けるドローンを支える部品メーカーについてご紹介します。
ドローンの部品、実は日本のメーカーが強かった
急速に拡大し続けるドローンマーケット、世界ではすでに高性能かつ多機能で汎用性の高いドローンがいくつも流通しています。
ドローン本体はもちろん、周辺機器も小さく精巧な部品の集まりであることは、誰しも想像に難しくないと思います。
言い換えれば、メーカーが生み出す高品質、高精度の部品なくして、今日の高性能かつ多機能なドローンは生まれてこないということです。
ドローンに関連する部品メーカーは世界にいくつも存在しますが、その中でも特に日本の部品メーカーが注目を浴びているのをご存知でしょうか?
今後、数年でドローンの市場規模は数兆円、数十兆円に膨らんでいくことが予測されていますが、そうなると部品メーカーの品質、製造力は非常に重要になってきます。
ドローン本体の製造では、世界と比べて若干出遅れた感がある日本ですが、部品を開発、供給するという立ち位置で世界のシェアを占める可能性が現実味を帯びてきているのです。
あのドローンメーカーも日本製の部品を多用していた
世界でもっとも有名なドローンメーカーといっても過言ではないDJI(中国)ですが、DJIが開発している産業用ドローンの部品のうち、実に5割を超える部分で日本の部品が採用されていることをご存知でしょうか?
世界的な前例を見ても、お世辞にも信頼性が高いとは言えない中国メーカーの製品がここまで広く普及している背景には、日本製の部品が採用されているという理由が考えられます。
ドローンは世界中から安全性や信頼性が強く求められています。そこへきて近年、軽量化の波も押し寄せており、ドローンメーカーや部品メーカーに求められる要求は、徐々に厳しいものになってきています。
世界最大のドローンメーカーであるDJIは、ドローンの部品の中でも重要度が高い各種センサー、リチウムイオン二次電池などに、日本製の部品を採用しています。
ほかにも、入力されたエネルギーや電気信号を物理的運動に変換する部分であるアクチュエーター、配線の接続に用いられる部品であるコネクターなども、日本のメーカーが開発した部品が多く用いられています。
さらに、日本電産、シナノケンシなどモーターの開発を手がける部品メーカーも次々とドローン分野に参入し、これまで中国のT-motorがシェアを占めてきたドローン用モーター市場に一石を投じました。
ツカサ電工においては、完全密封を可能にしたインナーローター型のモーターを開発し、海水にも対応できるドローンの開発に大きく貢献しています。
このように、日本国内のさまざまな部品メーカーが、今日の高性能かつ多機能で汎用性が高いドローンの開発を支えているのです。
部品メーカーの躍進でドローン市場における日本の立ち位置が変わってきた
今回は、ドローンに関わる部品を開発しているメーカーをご紹介してきました。
ドローン本体では、海外メーカーにシェアを奪われている日本ですが、部品という違ったアプローチで、世界のドローン市場における存在感を増してきています。
産業用ドローンは、今後さらに加速度的に普及し、さまざまな分野の産業に活用されていくことがほぼ確実視されています。
その時、センサー、モーター、バッテリーなどドローンに欠かすことのできない部品を開発する日本のメーカーが主役となるかもしれません。
ドローンのみならず、部品メーカーの今後の動向に注目してみるのも面白いのではないでしょうか?
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