初心者必見!飛ばす前に知っておきたいドローンの規制について

更新日: 2021.11.24 公開日: 2017.09.28
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近年、なにかと話題になっているドローン。ラジコンのようなおもちゃ感覚で飛ばしたいという方も多いと思います。しかし、ドローンはどこでも飛ばせるわけではありません。安全に楽しむためにも、使用する前にはドローンの規制について、しっかり確認しておく必要があります。ここでは、初心者でもすぐにわかる、ドローンの規制についてご紹介します。

目次

すべてのドローンに規制が適用されるわけではない

ドローンが普及し始めたころ、首相官邸屋上へドローンが落下した事案が発生したことを覚えているでしょうか?この事案をきっかけに、このようなテクノロジーを脅威と捉え、それまでどこでも飛ばすことが可能だったドローンに、「ドローン航空法」での規制が定められました。

初心者であろうと、規制を破ってしまうことは、絶対にしてはいけないことですよね。ドローン購入前には必ず規制について知る必要があります。

このドローン航空法は、重量が200g以上の機体のみに使用されるものです。そのため、手のひらサイズのような200g未満の機体では、適用されません。法が適用されないドローンは「ホビードローン」とも呼ばれています。

ただし、ホビードローンであっても無人航空機に変わりはありません。遊び感覚で使用するにしても、事前に規制(ルール)を知っておくことが大切です。

次項ではホビードローンを含むすべてのドローンにおける、飛行する際の基本的な規制・ルールについてご紹介します。

飛行する前に確認すべき基本的なルール

ドローンを購入したら、まず確認しなければならないのがドローンの基本的な規制やルールであり、これらは法で定められています。「もしも」の事態が起こってから気づいたという事がないように、しっかりと把握しておきましょう。

(1)飛行禁止空域や場所について

1.高度150m以上の空域
2.空港などの周辺の上空の空域
3.人口集中地区の上空空域
4.祭礼、縁日など人が多数集まる場所の上空空域
5.国の重要な施設、対象外国公館など
6.対象原子力事業所

(2)飛行に関する規則

1.日中であること
2.ドローンを肉眼で確認できる範囲内で、周辺の状況を常時監視しながら飛行させること
3.第三者、物(ビル・看板・建物・自動車など)との間を30m以上保って飛行すること
4.爆発物など危険なものを輸送してはならない
5.無人航空機(ドローン)から物を投下してはならない

※事前に許可申請を行い、承認を受けた場合は、上記該当場所での飛行が可能となるケースもあります。

上記ルールは、ドローンを飛行させる最低限のマナーです。
自分の勝手な行動で他人に迷惑をかけることがないよう、楽しく、有意義なドローンの使い方をしましょう。

ドローンの規制や飛行ルールに関する情報、許可承認について詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。
国土交通省HP:http://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk10_000003.html

飛行時に知っておくべき航空法以外のドローンの規制

前項に加え、ドローンを飛行させる際に知っておかなければならない規制をまとめました。

(1) 電波法

ドローンは、本体とコントローラとの間で電波通信することで、飛ばすことを可能とします。
日本では用途別に割り当てられた電波が決まっているため、割り当てられた周波を利用しなければなりません。

国内でドローンを飛ばす際に使用される周波は「2.4GHz帯」。この2.4GHz帯はスマートフォンなどのWi-Fiの電波と同じで、承認許可を得ることなく使用が可能です。
2.4GHz帯以外の周波数を必要とするドローンを飛ばしてしまうと、罰則が科されますので注意しなければなりません。

特に、並行輸入されている機体には気をつける必要があります。なぜなら、海外で使用される周波は「5.8GHz帯」がほとんどです。事前に確認してから購入することをおすすめします。

電波法に違反していないか判断できるものとして、技適マーク(技術基準適合認証マーク)というものがあります。本体にロゴ・番号が記載されているのを確認してみてください。

(2) 公園条例

ドローンの規制が普及し始めてから、公園内でのドローン使用は禁止という公園が多くなってきました。これは、200g未満のおもちゃのようなドローンであっても例外ではありません。公園での安易な飛行は避けましょう。

(3) プライバシー・肖像権、軽犯罪法

カメラを搭載したドローンで撮影を行い、他人が映り込んだ画像や映像をSNSなどのインターネット上に掲載した場合、プライバシー侵害にあたってしまう恐れがあります。

(4) 道路交通法

道路交通法に関しては、明確に定められているわけではありません。しかし、公道上での飛行、離着陸は交通の妨害となる恐れがあるため、飛行を避けるべき場所です。もし、公道上での飛行が必要な場合は、管轄の警察署長の許可が必要です。

最近では、1万円以内で購入できるドローンがあるなど、誰もが簡単に手にすることができます。軽い気持ちで飛ばして、ドローンの規制法に違反しては元も子もありません。ルールを事前に確認し、責任を持ってフライトしましょう。

安心してドローンを飛ばせる場所を探すおすすめの方法

ここまで、飛行させる際に確認が必要なドローンの規制についてご紹介してきました。
簡単に手に入るドローンを飛ばすことは、すごく難しいと思ってしまいますよね。

しかし、どこでドローンを飛行させることができるか一目でわかるサービスが提供されています。「SORAPASS」というドローン専用飛行支援地図サービスです。

このサービスに登録することで、ドローンの規制に反する飛行禁止エリアの地図表示や飛行可能な施設を簡単に探すことができます。さらに、行政書士による飛行禁止エリアの許可申請も代行してくれます。

これなら、ドローン初心者でも安心して飛行させることができますね。また、旅先での飛行可能場所も事前に下調べできるなど、ドローンを利用する方にはぜひおすすめしたいサービスです。

ドローンは新しい世界を見せてくれる魅力的なアイテムで、これまでにない発見や驚きを感じることができます。今回ご紹介したドローンの規制を守り、思う存分楽しみながらフライトしましょう。

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