低価格化してきたドローンですが、最近では、そんなドローンを自作する人も増えてきています。いったい、どのようにして組み立てるのでしょうか。本記事では、ドローンに関する組み立て方の基礎知識から、自作・制作キットの費用などを解説していきます。
初心者でも確実に行えるドローンの組み立て方
ここでは、ドローンがどういった原理で飛ぶことが出来ているのかという基礎知識から、部品の解説、初心者でも行うことができるドローン組み立て方をご紹介します。
ドローンの飛行原理
ドローンは「揚力」と呼ばれる上方向に作用する力を利用して飛行します。これは飛行機と同じ原理で、4つのプロペラが回転することにより、それぞれの翼が揚力を発生させて、ドローンは空を飛ぶことができるのです。
ドローンを構成する部品
・フレーム
ドローンの基盤となる部分で、組み立て用のキットには必ず封入されています。ドローンのフレームは設計図がなく、自分で考えながら自由に組み立てることができます。
・モーター
ドローンの動力にあたる部分で、自動車のエンジンのような働きをします。非常に重要な部品であり、この装置が回転していないとドローンは飛行することができません。
・プロペラ
ドローンが空を飛ぶために必要な部品で、基本的に4枚のプロペラを用意しなければいけません。同じような形状ですが、時計回りと反時計周りの2種類に分かれています。
・ESC(Electronic Speed Controller)
電圧の強さを調節してモーターの回転速度を制御するパーツで、ドローンを飛行させるためには必要です。ESCは各モーターに1個を付ける必要があります。
・フライトコントローラー(FC)
ドローンの脳にあたる部分で、ドローンが自由に飛行できる基幹パーツです。フレームにモーターを付け終わったら、次はフレームに装置を取り付けていきます。
・送信機・受信機
ドローンを操縦するコントローラーが送信機です。その信号を受け取って、ドローンをFCに伝える役割を担っているのが受信機となっています。
・バッテリー
ドローンのバッテリーには、リポバッテリーを使用します。これは大容量で高出力が可能という特徴がありますが、扱い方を誤ると大変危険な電池でもありますので注意が必要です。
ドローン自作・制作キットにはどんな種類があり、価格はどのくらいなのか?
前述した組み立て方の通り、ドローンを自作するためには数多くの部品を揃える必要があります。とは言っても、各種部品は高価なものばかりではありません。また、低価格で購入できるドローン自作用キットも販売されています。
LIVE CAM DRONE ASSEMBLY KIT
ジーフォースから販売されている、ドローンの組み立てキットです。プラモデル感覚で組み立て方を学ぶことができるため、初心者でも安心です。
Wi-Fiでドローンとスマホが接続されており、専用アプリをダウンロードして操縦が可能となっています。非常に低価格で、11,500円(税抜)で購入可能です。
低価格帯のドローンは操縦が難しい?
安価で購入できる自作用ドローンキットですが、安い=ショボいと考えてしまう人も多いのではないでしょうか。
確かに、高価格帯で販売されているドローンと比較すると性能は劣ってしまいます。また、初心者の最初の1台として購入するのは良いのですが、ホバーリングが安定しないなど、操縦については少し難しく感じてしまうかもしれません。
激安キットを購入して組み立てようと考えた場合のメリット・デメリットとは?
激安キットのほとんどは、200g未満のホビードローンです。初心者であれば、予算や目的がはっきりしていないため、まずはこういった安価で手に入るものの購入をおすすめします。
その際に考えられるメリット・デメリットは以下のようなものです。
激安キットを購入した際のメリット
・値段が安価で購入しやすい
・屋内でも気軽に遊べる
・航空法規制外で楽しめる
小型ドローンということもあり、遊び方の自由度が広がります。特に国内では、200g以上のドローンが「航空法」の法規制対象となっており、飛ばす場所も限られています。小型ドローンであれば、規制対象外となっているため、自由に楽しむことが可能です。
激安キットを購入した際のデメリット
・機能面に劣る
・空撮ができても画質が粗い
・操縦が難しい
これらは致し方ないことでもありますが、高価格帯のドローンと比較してしまうと、多少は物足りなさを感じてしまうかもしれません。ただし、操縦が難しい=ダメというわけではなく、ドローンの操縦上達には適しているとも考えられます。
激安ドローンの危険性
最近発売されているドローンであれば安価なものでも性能が良くなっていますが、中には以下のような危険性がある可能性も十分に考えられます。
・接続不良でコントロール不能
・粗悪なバッテリーで火災リスクを高める
・電波法違反になる可能性がある
特にドローンの接続不良でコントロール不能になり、事故に繋がるケースも少なくありません。
トイドローンであれば、航空法の規制対象外となっているため、ある程度は自由に飛ばすことはできますが、これらの危険性が潜んでいることも踏まえて、ドローンを楽しむようにしましょう。
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