「ドローンは楽しい!」しかし、楽しむためにドローンを利用する際には、リスクも想定しておく必要があります。これは、自分だけでなく第三者を守るためにも必要なことです。それでは、ドローンの事故にはどのような原因が考えられるのでしょうか。注意点と併せて解説していきます。
相次ぐドローン事故、原因で多いものはコレ!
過去に数多くのドローン事故が報告されています。そして、多くの人が怪我を負わされているのです。では、どうしてドローンは墜落するのでしょうか?まずは、代表的な墜落の原因を確認していきましょう。
操縦スキル不足
ドローン事故に繋がる原因の多くが、利用者の圧倒的なスキル不足です。誰でも気軽に空撮ができると思われているドローンですが、相当数の練習が必要です。それにも関わらず、規制されている場所で飛行させる人が後を絶えず、多くの怪我人が発生しています。
風
ドローンにとっての最大の敵は風です。地上では無風に感じていても、上空では強風が吹き荒れることも珍しくありません。ある程度の風であれば安定して飛行するドローンも販売されていますが、それでも風の有無によって操縦難易度は変わってきます。
実際に起こったドローン事故の代表的な事例とは?
前述した通り、ドローンによる事件・事故は数多く報告されています。これらは、一部の個人利用者や空撮業者が、対策を怠ったことで起きたものばかりです。実際に発生したドローン関連事件・違反事例をいくつかご紹介します。
風にあおられドローン落下
風の影響でドローンの操縦がきかなくなると、非常に危険です。2015年5月24日、男性が「ドローンを風にあおられ見失い、高架橋に落としたかもしれない」と通報しています。列車の運行に問題はなかったものの、大きな事故に発展していたかもしれません。
新幹線の線路脇にドローン落下
大事故につながる可能性があるドローン落下は後を絶ちません。2015年10月、JR山陽新幹線新尾道近くの線路脇に200g以下のトイドローンが落下する事故が発生しました。操縦者は「コントロールが効かず見失った」と話しており、軽犯罪法違反の疑いで書類送検されています。
ドローンを操作する際に必ず知っておくべきこと
冒頭でも申し上げたように、ドローンを利用する際には、自分だけでなく第三者を守るためにも、決められたルールをしっかりと遵守する必要があります。国内では、航空法によって以下のような規制が定められています。
・地表又は水面から 150m 以上の高さの空域
・空港周辺の空域
・日出前、日没後に飛行させる
・目視外飛行をする(目視外飛行の例:FPV、モニター監視)
・第三者又は第三者の建物、第三者の車両などの物件との距離が30m未満の飛行
・祭礼、縁日など多数の人が集まる催し場所の上空
・爆発物など危険物を輸送する
・無人航空機から物を投下する
守るべきルールは航空法だけではありません。「道路交通法」「民法」「電波法」「港則法・海上交通安全法」など、さまざまな法律があることも忘れずに、安全で楽しくドローンを使用しましょう。
ドローン初心者が練習する時は慎重に場所を選ぼう!
これ以上の被害者が出ないためにも、ドローンを飛行させる場合は慎重に場所を選ぶことが大切です。SORAPASSなどを利用して人口密集地域ではないことを確かめ、さらに周りの安全を確かめてください。「河川敷ならOK」と言っている人もいますが、河川法によってはドローン飛行が規制されている可能性もありますので注意しましょう。
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