ドローンでの測量は当たり前の時代に?ドローンを使った測量のメリットや講習の内容についてご紹介!

更新日: 2018.07.06 公開日: 2018.06.20
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ドローン技術が各方面で活用されるようになり、今やそれが一般化してきています。そして、ドローンが大活躍する業務の一つが測量です。今回は、ドローンがどのように測量分野に貢献しているのか、ドローンを用いることでどのようなメリットがあるのかといったことを解説していきます。

目次

ドローンを使った測量とは?

ドローンを使った測量とは、航空機の代わりにドローンを用いることで、コスト面、時間面、精度面のすべてにおいて改良していく測量方法です。メリットの詳細は後述しますが、人件費が少なく済む、測定日数が少ない、低空飛行なので制度が上がるといったメリットがあります。具体的にどういうことなのか、詳しくみていきましょう。

 

ドローン測量のメリット

測量にドローンを導入するメリットは、上述の通り時間が掛からない、労力が掛からない、精度が上がるといったことが挙げられます。しかし、実はもう一点、非常に大きなメリットがあります。

それは、作業員の安全の確保です。ドローンを用いた測量がもっとも盛んに行われている業界は鉱業です。鉱業では、地下や地上の水の状態の把握が非常に重要であり、作業を開始する前に必ず地質調査を行います。

しかし、この調査段階で事故が発生したり、調査が甘かったために作業が始まってから作業員が岩に押しつぶされてしまったりするような危険なケースもあるのです。

そこで、ドローンを用いることによって、調査の質の向上、時間短縮、労力削減につなげ、作業の質と安全性を高めていく取り組みがなされています。

 

測量講習はどんなことをするの?

測量にドローンを用いることで様々なメリットがあることは上述の通りですが、すぐさまドローンを使いこなして測量できるものなのでしょうか。

さすがに、すぐに実践は難しいものだと思われます。長年測量に携わっている人でも、ドローンを用いるとなると勝手が異なってくるからです。

そこで、ドローンを測量の分野で使いこなすために必要なのが「ドローンを使った測量講習」です。まずドローン測量は、ドローンの飛行、画像撮影、撮影した画像の解析といった作業段階を踏む必要があります。

この作業に沿って、測量講習では機体、カメラ、アプリ、ソフトウェアなどの知識を深め、その場に応じて正しい選択ができるように勉強していきます。

物理的なドローンの扱いは比較的短時間で身に付くかもしれませんが、特に画像解析などについては、ある程度の知識がないとできません。

具体的な講習カリキュラムの例は以下となります。

・測量
・進捗、出来形管理
・3Dモデル作成
・定点観測撮影、パノラマ撮影
・ドローン測量概要
・飛行計画、GCP設置、飛行撮影、解析処理、出力
・UAVを用いた公共測量マニュアルについての解説
・3次元データ作成
・自動航行アプリの設定&使い方学習
・ドローン操縦基礎
・自動航行アプリ実習

一例ですが、上述のような内容を学ぶためにドローン測量技術講習が行われています。座学でまずは一連の流れを学び、それをドローンを用いて実践していくのが主な学習方法です。

 

ドローン測量士を目指す人が持っておいた方が良いおすすめの資格をご紹介

ドローン操縦士になるために持っておかなければならない+持っておいた方が良い資格は以下です。

・普通自動車免許

・第3級陸上特殊無線技士

・測量士

・日本測量協会主催「地理空間情報専門技術認定」

まず、自動車免許に関しては移動のために必須と言えます。

そして、特殊な無線電波を用いた大型の作業用ドローンを扱う場合、第3級陸上特殊無線技士の免許を持っておくと有利になります。ただし、必須というわけではありません。

上記のように、持っておかなければならない+持っておくと良い資格を紹介しましたが、現在、法律上で義務付けられている資格はありません。つまり、無資格でドローン測量を行っても特に問題ないということです。

ドローンを用いた、より高度な作業に従事したい場合や、知識を高めることでドローンの操縦士としての市場価値を高めたい場合には、前出の資格取得を検討してみると良いでしょう。