こんな活用法まで!?新たなドローンのビジネスが話題に!

更新日: 2021.11.19 公開日: 2017.09.14
img

ラジコンのような遊び感覚での使い道や、空撮用やレース用とさまざまな楽しみ方ができる「ドローン」。最近では、農業や測量、サービスなどドローンをビジネスで活用するケースも増えています。今回は、市場が拡大するドローンを使ったビジネスについてのお話しです。

目次

「空の産業革命」とも呼ばれるドローン

ここ数年、日本でも市場が急激に拡大、成長し続けている「ドローン」。

元々、軍事用の無人航空機として開発され、その歴史は第2次世界大戦あたりまでさかのぼります。その当時は、飛行物を打ち落とす練習の標的として使われ始め、その後、カメラを搭載した偵察機など時代とともに成長してきました。

それまで軍事用と一般には浸透していなかったドローンですが、アメリカで農業用として活用できると研究が進められる、次々に注目を浴びることとなります。日本でも、農薬散布機として広がり始め、今では、さまざまなビジネスシーンに欠かせない存在です。

これまで人間の手では難しかった場所の撮影や作業の効率化、利便性などあらゆる可能性を持っているドローン。「空の産業革命」とも呼ばれるドローンが、現在、どのようなビジネスで活躍しているのか、ご紹介したいと思います。

ドローンを使ったさまざまなビジネス

1.農作業

ドローンが民間で使われ始めた当初から長くに渡り、農作業をさまざまな形でサポートしてきました。

例えば、広大な面積を誇る田畑の作物へ空中から農薬の散布。人の手ではかなりの時間を要していましたが、ドローンに農薬噴射機を搭載すれば、およそ1/16の時間で終了するそうです。

また、効率的により良い作物を育てるため、ドローンを使い成長過程を記録・管理する農家も増えています。さらに、果樹栽培では敷地全体を歩き回らず、ドローンで撮影した画像を元に日当たり具合をチェックし、効率的に剪定が行っています。

2.建設現場での測量

これまで測量の作業は5日程度の日数を要していましたが、ドローンを活用すれば、わずか1日で完了するとのこと。短時間で行えるだけでなく、撮影画像した画像から距離・高低情報・土地をならすために必要な土の量までも算出することが可能となっています。

3.造船

造船所は広大な敷地にさまざまな資材を保管・管理を行い、そのうえ全長200mを超える大きな貨物船に乗っている資材を把握するだけでも大変な時間を要していました。ドローンを活用することで、どこに何が置かれているのかをリアルタイムで確認することができるようになり作業の短縮に役立っています。

4.点検や監視

大きな建物や工場などの施設では、ドローンを使って上空から建物の点検や監視が行えます。そのため、広大な施設の点検は人員・時間を要する難作業と言われていましたが、ドローンを使うことで人員削減、時間短縮に繋がります。

5.サービス

2016年にドローンを使って商品配達を行ったニュースを覚えていらっしゃるでしょうか?買い物に行くことが困難な山間僻地や離島でも、スピーディーに荷物を運ぶことが可能です。また、災害時の救援物資を届けるための道具としても活用できるのではないかと期待されています。

他にも、レストランで食事を運ぶウェイターとしての活躍もしています。空中をゆらゆらと運ばれている姿を想像すると、ほほえましくなりますね。

現在、ドローンが活用されるビジネスをご紹介しましたが、上記以外にも遠隔医療や鉄道や橋などのインフラ点検、スポーツイベントなどの撮影、卒業式の空撮など可能性は無限大と言えるでしょう。

ドローン活用における課題

今後、あらゆるビジネスシーンで欠かせない存在となるであろう「ドローン」。

2015年時点でのドローンの市場規模は100億円と言われ、その5年後には100億円を超える規模になると言われています。「空の産業革命」と呼ばれることが納得できますね。

ですが、あらゆる可能性を模索すると同時に、ひとりひとりがマナーとルールを守りながら使用していかなければなりません。

無数のドローンが私たちの上空を縦横無尽に飛び回るようになれば、落下の危険性など事故発生の確立も高くなります。また、撮影した画像がプライバシーを脅かすものと化してしまう可能性も考えられるのです。そして、一歩間違えるとテロや威嚇などのリスクがあることも覚えておく必要があります。

ひとりひとりがマナーやルールを守り、ドローンの新たなアイデアを追求していきたいところですね。

より私たちの生活は快適にしてくれるドローンのビジネスから今後も目が離せません。

この記事と一緒によく読まれている記事