ドローンとラジコンヘリコプターの違いとは?

更新日: 2021.11.19 公開日: 2019.11.24
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ドローンとラジコンヘリコプターの違いについての疑問

ご存じの方も多いかと思いますが、ドローンとは「無人航空機」のことです。

そのため、広い意味でとらえればラジコンヘリコプターもドローンの1種と言えます。しかし、現在一般的にドローンと呼ばれているものとラジコンヘリコプターには決定的な違いがあります。

また、ドローンというと、回転羽が4つ付いたマルチコプター型をイメージする方が多いと思います。ラジコンヘリコプターのような、メインローターが1つしかないドローンとは、普段はなかなか見かけません。それはどのような理由からでしょうか。そもそもシングルローター型のドローンは存在するのでしょうか。

 

ドローンとラジコンヘリコプターはどう違う?シングルローター型のドローンは存在と併せて解説

ドローンとラジコンヘリコプターの決定的な違いは、自律性の有無にあります。

ラジコンヘリコプターの場合、電波を使って操縦者が遠隔でコントロールしますので、機体の安定を含めて基本的に操縦者にすべてかかっています。一方、ドローンの場合、GPS、電子コンパス、加速度センサーなどが搭載されており、電子制御の技術によりドローンだけで自律して飛行することが可能です。

ドローンの機種で最も一般的なのは、4つの回転羽が付いた「クアッドコプター」と呼ばれるものです。他にも、6枚の回転羽が付いている「ヘキサコプター」、8枚の回転翼が付いている「オクトコプター」などもあります。いずれにしてもドローンは、回転羽が複数付いたマルチコプター型のものが一般的となっています。

このような、マルチコプター型のドローンが広く普及しているのは、「安定性に優れている」「プロペラの回転数を変えるだけで前後左右に移動できる」の2つの利点があるからです。

一方、ローターが1つしか付いていないシングルローター型は、マルチコプター型よりも安定性を確保するのが難しく、構造も複雑になるため、ドローンとしては一般的ではありません。それでも、シングルローター型のドローンが全くないわけではありません。

例えば、農薬散布用のシングルローダー型ドローンが実用段階にあります。事実、シングルローター型のドローンは、マルチコプター型よりも燃費に優れているという利点があります。

シングルローター型のドローンは、まだまだ実用段階であり一般的ではありませんが、今後の開発に期待していきたいところです。使用用途によって、より優れたドローンを使い分けていけると良いでしょう。

今回は、ドローンとラジコンヘリコプターの違いについて解説してきました。何らかの理由でドローンを取り入れたい、ドローンに興味があるという方は、ぜひドローンの知識としてお役立てください。

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