日本の航空法では高度150m未満が限界
ドローンの飛行性能にかかわりなく、日本の航空法ではドローンを飛ばしてもいい高さが決まっています。
以前までは、地表または水面から250m以上の高さの空域を無許可で飛ばすことが禁止されていましたが、2015年12月の改正で150mを超える飛行を行う場合は許可が必要になりました。
航空法によると、150m以上の高さの空域は安全性を確保し許可を受けた場合は飛行可能になっています。このことから、許可なしでドローンを飛ばす際の最高高度は150m未満であることがわかります。
ちなみに航空法の高度規制は対地高度、つまり飛行しているドローンの機体直下から地面までの高さです。山の上など高さが変わる場所で広範囲にドローンを飛行させる時は高度に気を付けながら操縦する必要があります。
スペック上での限界は?最高高度記録も紹介
航空法で定められた「150m未満」と言う規制がありますが、ドローンのスペック上はもっと高く飛ぶことが可能です。
例えばDJI社のPhantom 4の最高高度は公式サイトによると「海抜6,000m」になっています。ただし最大伝送距離が3,500mなので、ドローンと操縦者の距離を伝送可能な状態に保ちつつ高度を上げていく必要があります。
さらに、Phantom 4は最高高度が500m以上にならないようにデフォルトで設定されていることも考慮に入れなければならず、事実上の最高高度は500mであると言うことができます。
実際にドローンを飛ばして記録に挑戦した人たちもいます。ロシアのドローン動画チャンネルに公開された動画では、自作のFPVドローンを飛ばして最高高度が「Alt km 10.2」と表示されました。何と10,200mもの高さに到達したようです。
プロペラ機としての高度記録は、2001年8月13日にNASAが開発したヘリオスが達成した高度29,511mだとされています。
ドローンの性能からするとかなりの高さまで飛ばすことが可能ですが、無許可で150mを超えることは法律違反になるので注意しましょう。
この記事と一緒によく読まれている記事
-
ドローンのレベル4飛行とは何ができる?機体認証から活用事例まで徹底解説
-
Telloの特徴・価格・口コミを紹介!初心者にもおすすめな高性能ドローン
-
Skydio Jの特徴・価格・口コミを紹介!狭い場所でも点検が可能!
-
DJI mini2の前モデル「mavic mini」とは?特徴やスペックの違いなど解説
-
ドローンのリモートIDとは?登録・購入方法などわかりやすく解説
-
ドローンの機体認証とは?型式認証との違いや申請のやりかたなど徹底解説
-
ドローンの飛行計画を徹底解説!飛行計画の通報方法や注意点を要チェック!
-
急成長するドローン市場!おすすめのドローン関連株とは?投資の注意点やタイミングも解説
-
ドローンとラジコンの違いとは?おすすめな選び方や規制も解説
-
Amazonで買える!初心者~プロまでおすすめのドローン19選
-
初心者向けからカメラ付きまで!おすすめのミニ(マイクロ)ドローン16選
-
カメラ付きドローンとは?魅力や用途、初心者向けおすすめ機種など徹底解説